何が違うの?|公立高校、私立高校の違い

何が違うの?|公立高校、私立高校の違い

高校を選ぶときに、まず悩むのが「私立と公立、どっちがいいの?」という点ではないでしょうか。

「留学ができる学校に行きたい」

「学費の面で不安がある」

など、考えるべきポイントがいくつもあって、選ぶのが難しいですよね。

そこでこの記事では、公立・私立の違いについて、メリットとデメリットをふまえてわかりやすく解説していきます。

公立と私立の大きな2つの違い

公立と私立の大きな違いは①学費②施設にあります。

まずは、この2つの違いから見ていきましょう。

学費の安さなら断然公立

公立と私立の学費を徹底比較!

学校を選ぶうえでまず気になるのが、「いくら学費がかかるのか」という点です。

文部科学省によると、学費の平均は以下のとおりになります。

【授業料】

公立:23,368円

私立:271,835円

【学校納付金】

公立:49,762円

私立:228,864円

【修学旅行費】

公立:34,892円

私立:54,096円

【通学関係費】

公立:79,157円

私立:109,048円

【学習費総額】※学校外活動費含む

公立:451,000円

私立:1040,000円

※「平成28年度子どもの学習費調査の結果について」(文部科学省)より引用

一口に「学費」といっても、授業料や学校納付金、修学旅行代などさまざまなお金がかかってきます。

私立ではすべての項目で公立よりお金がかかり、総額では60万円近くの差があるという結果になりました。

また、私立の場合には交際費や制服がない場合の被服費なども考慮する必要があります。

高校教育が無償化されたとはいえ、やはり公立の方が学費はお得といえましょう。

公立高校でかかる費用

公立高校に行く場合、かかる費用を具体的に見てみましょう。

・受験料:2,200円(福岡県、佐賀県は2,100円)

・入学金:5,650円

・施設費:―

・その他:―

・授業料:118,800円

・1年次納付:―

・初年度計:124,450円

※出典:栄光ゼミナール

私立高校でかかる費用

私立高校に行く場合、かかる費用を具体的に見てみましょう。

・受験料:平均22,000円(東京・神奈川・千葉・埼玉の平均)

・入学金:250,026円

・施設費:45,822円

・その他:167,447円

・授業料:448,862円

・1年次納付:―

・初年度計:912,156円

※数値は東京都(平成29年)の私立高校の平均

※出典:栄光ゼミナール

施設の充実度なら私立がおすすめ

公立高校は、地方自治体(都道府県・市町村など)が運営しているため、学校施設はどこも同じような水準になっています。

しかし、私立高校は独自の理念のもと運営していますから、学校によってさまざまな特色ある施設を備えています。

例えば、

・駿台学園高等学校(東京):学校に天文台があり、天文学講座を開いている

・学習院高等科(東京):校内に馬場があり、馬術部がある

・郁文館夢学園(東京):作物や微生物の観察ができる屋上庭園がある

など、学校によって個性豊かです。

また、プールやトイレといった基本的な設備も、私立のほうがきれいな傾向にあります。

施設が充実している学校がよいのであれば、私立高校がおすすめといえます。

まだまだある!公立と私立の違い

公立と私立の違いは施設と費用だけではありません。

ほかにも違いがあるので、見てみましょう。

カリキュラムの多様性

公立高校は基本的に全国どこでも同じようなカリキュラムで授業を展開しています。

一方、私立のカリキュラムは学校によって様々です。

在校生全員に留学を科しているところもありますし、起業のためのプログラムを用意している学校もあります。

将来の目標がはっきりしていたり、「学びたい分野がある!」という方には、独自のカリキュラムをもった私立高校がおすすめです。

私立高校の中には、大学よりも一足先に、企業へのインターンシップを取り入れているところもあるようです。

お洒落で個性的な人が多く、刺激を受ける。のびのび学習も出来たし、楽しかった。定時はインターシップもあって、普通の高校行ってる子より一歩先に社会に出れるからすごく勉強になる。

綾羽高校の口コミ/みんなの高校情報

大学受験対策の有無

先ほどご説明したように、私立高校はカリキュラムが自由です。そのため、「特進コース」「大学受験コース」などと銘打って、大学受験のための指導をしてくれる学校もあります。「塾に行かずに大学に合格する」という目標を掲げている学校もありますので、場合によっては私立の方がトータルの学習費をおさえられるということもあるでしょう。

一方、公立高校では、このような対策はあまり期待できません。基本的に全国一律の指導が行われているからです。

塾に通わずに大学受験を乗り切る、という観点から見ると、場合によっては私立高校のほうがお得です。

先述したように、全体としての実績はまずまずといったところです。
しかし、地元の国立や旧帝大、私立ならば早稲田やMARCH、関関同立などに一般受験で挑戦し、合格を勝ち取る子もいます。
全体のレベルに合わせた授業だけではなく、難易レベル別の課外授業や個々人に合わせたアドバイスの賜物ではないかと思います。
ちなみに私は日本史の課外のおかげで偏差値が30ほど上がりました。
生徒のやる気と潜在的な学力を引き出してくださった先生方に心から感謝です。

四日市西高等学校の口コミ/みんなの高校情報

クラス別に習熟対策をしている学校は、塾よりもきめ細やかな指導を受けられます。

入試問題・科目が異なる

私立と公立の大きな違いは、入試の科目や時期にもあります。

公立高校の入試問題は英・国・数・社・理の5教科が一般的です。試験の時期は2月上旬~3月上旬に行われます。

一方、私立の入試は英・国・数の3教科が一般的です。試験の時期も12月のおわり~3月中旬と、かなり広くなっています。

教科数だけ見ると私立高校の方が簡単そうに見えますが、実際はそうでもありません。

3教科の中でも、中学校で扱う教科書のレベルを超えた問題が出題されることがあり、かなり深い理解が問われます。

そのため、私立を受ける場合にはそれなりの対策が必要なのです。

指定校推薦で大学に行ける

多くの私立高校は、大学に私立校推薦の枠を持っています。

そのため、頑張って高校で良い成績を残せば、高校3年の12月ぐらいには指定校推薦を使って大学に合格することができるのです。

「大学には行きたいけれど、もう受験はしたくない」という方は、私立で指定校推薦を狙うのもひとつの手でしょう。

※参考:アレセイア湘南高等学校の指定校一覧

国際基督教大学 青山学院大学 明治学院大学 横浜市立大学
東京農業大学 東京電機大学 日本大学 専修大学
二松学舎大学 亜細亜大学 フェリス女学院大学 東洋英和女学院大学
鎌倉女子大学 恵泉女学園大学 相模女子大学 大妻女子大学
実践女子大学 東海大学 関東学院大学 神奈川大学
拓殖大学 玉川大学 多摩大学 桜美林大学
神奈川工科大学 湘南工科大学 産業能率大学 明星大学
駿河台大学 文教大学 桐蔭横浜大学 横浜美術大学
横浜薬科大学 鶴見大学 帝京大学

他108大学

校則のゆるさ

一般的に「私立の方が校則が厳しく、公立の方が校則がゆるい」イメージを持たれているかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。

校則のゆるい私立もありますし、校則の厳しい公立もあります。つまり、「学校による」としか言いようがないのです。

そのため、校則のゆるさという点では、公立・私立の間に違いはないでしょう。

高校になると校則がかなりゆるくなり、場所によっては大学と変わらないところもあるようです。

良くも悪くも非常に自由な校風で、ある意味大学に近いと言えるかもしれません。この高校では、極端に言えば勉強してもしなくても自由なのです。
但しこれは無秩序な放任主義とは違います。
生徒は大体のことについて自分で判断・決断できる代わりに、常に自己の現在と未来について自分で責任を負っています。
このような学校の方針は、生徒に自立を促す大人な対応であると同時に、九州全県から個性的な生徒が集まる環境によく合致して、生徒の自由な思考を育んでいます。

久留米大付属高校の口コミ/みんなの高校情報

ひと目でわかる!公立・私立のメリット・デメリット

公立・私立のメリット・デメリットを確認してみましょう。

公立のメリット

・学費が安い

公立は授業料をはじめとした学費が安く、費用の面で悩むことは少ないでしょう。

また、アルバイトが許可されている高校も多いので、アルバイトで家計の足しに…ということも可能です。

*例えば、このような意見もあります。

【学費】
県立高校の学費と諸費用、又教科書に関しては大学進学を想定した参考書等を購入することになりますが保護者としては負担を感じる事の無い金額です

水戸第二高等学校の口コミ/みんなの高校情報

・さまざまな人と触れ合える

裕福な家庭の子からそうでない子、学力があまり高くない子から東大レベルまで、公立にはさまざまなバックグラウンドの子が集まってきます。

そのような中で揉まれることで、協調性やコミュニケーション能力を身に着けることが期待できます。

*例えば、このような意見もあります。

【総評】
母校である嘉穂高校は自分が卒業する年には中学時代から合わせると創立100年という歴史ある高校です。

卒業生にも全国で活躍している様々な人がいます。

嘉穂高等学校の口コミ/みんなの高校情報

公立のデメリット

・特別な指導は期待できない

「留学に行きたい」
「早い時期に大学受験に必要なカリキュラムを終えてほしい」

公立の場合、このような特別な指導は期待できません。

すべての生徒に、おなじような指導をすることが前提となっているからです。

→ただし、公立高校の中にも指導熱心な先生はいます。

そのため、公立高校であってもうまく学校を活用すれば、十分な指導を受けることが可能です。

私立のメリット

・子どもにあったカリキュラムを受けることができる

学校によっては、留学や企業など特殊なカリキュラムを組んでいるところもあります。

受験生本人にやりたいことがある場合、私立の柔軟なカリキュラムは適しています。

*例えば、このような意見もあります。

全校生徒2,000名にも及ぶマンモス校です。
名城高校にはスーパーサイエンスハイスクールという文部科学省の指定を受けた制度を導入しています。
これは大学などと連携した授業を受けることが出来たり独自のカリキュラムで勉強することができたりします。
お金持ちの高校なので設備も良く、修学旅行は海外や沖縄へ行きます。

名城大学付属高等学校の口コミ/みんなの高校情報

・教師が変わらない

私立では教師の移動がないため、ずっと同じ教師から指導を受けることができます。

そのため、一貫した指導を受けることができますし、教師との信頼関係も築きやすいといえます。

*例えば、このような意見もあります。

清風高校のもっとも特筆すべきところは男子校特有の仲の良さというところで、生徒間だけでなく、生徒と教師もよい関係を保っているというところです。それにより、勉強もクラスの仲間同士で励まし合ってがんばっていくという環境が自然とできてゆきます。

清風高校の口コミ/みんなの高校情報

・イベントが充実している

私立高校では文化祭や体育祭に力を入れている学校もあり、イベントを楽しみたい人にはお勧めです。

*例えば、このような意見もあります。

ザ・女子校!みたいなノリで、生徒主催の体育祭はとにかくガチでした。中高6年全体でクラス対抗です。体育祭ファミリーと言われる体育祭の運営を夏前ぐらいから募集して審判やアナウンス、道具運びや招集など希望届を出して各仕事に振り分けられます。2年生から6年生まで参加可能です。

文化祭はクラスごとに出し物をします。これもクラスで生徒の代表を出して企画します。また、中夜祭やフィナーレと呼ばれる在校生しか入れないイベントがとにかく盛り上がります。参加希望者を生徒会がオーディションして受かったら出られます。やることは自由です。ダンスや歌が多かったですね。ペンライトをみんな持っていて曲に合わせてふったりしました。また、毎年先生たちも参加していて先生が踊ったり大喜利をやったりして凄く盛り上がりました。

青山学院横浜英和高等学校の口コミ/みんなの高校情報・神奈川

私立のデメリット

・学費が高い

先ほどもご説明したように、効率と比べると、学費が高い傾向にあります。

ただし、特待生制度も充実していますので、学費を理由に私立を諦めるのはもったいないです。

私立は基本的な学費は高いものの、奨学生制度も充実しています。学費免除の学校であれば、公立よりも安い費用で高校に通うことができます。成績が良いのであれば、積極的に奨学生制度を活用してみましょう。

・校風に合わない可能性がある

私立は独自の理念をもっており、「入ってみたら思った学校と違った」「学校になじめない」と感じることがあります。

→文化祭や説明会など、学校に入ることのできる機会を積極的に生かしましょう。

どうやって学校を選ぶ?

ここまで公立高校・私立高校の違いとメリット・デメリットを見てきましたが、「結局どうやって学校を選べばいいの?」と思われる方もいるでしょう。

そこでここでは、高校選びで考えるべき8個のポイントを絞りました。

①学力

高校に行くためには入試を突破しなければなりませんから、学力は学校選びのひとつの指標です。

もっとも、行きたい学校があるのに、学力が足りないからといってあきらめる必要はありません。
今は学力が足りなくても、受験までに周りと同じ力をつけていればよいのです。

②学費

冒頭から説明してきたとおり、公立と私立では学費に大きな差があります。

「家庭の事情で○円以上は出せない」ということもあるでしょうから、親子でしっかり話し合い、通える範囲の学校を選ぶようにしましょう。

③校風・教育方針

特に私立高校は、独自の校風や教育方針をもっています。

自分の性格や考え方とあう学校を選ばないと、入学してから「やっぱり違った」「周りとなじめない」ということになりかねません。
校風や教育方針はあらかじめ確認しておきましょう。

④雰囲気

校風や教育方針と同様、学校や生徒の雰囲気も大切です。

自分がその高校に通っている姿を思い描くことができるか、文化祭や説明会を通じて考えてみましょう。

⑤コース・学科

大学進学を目指すか、なりたいものが決まっているかによって、選ぶコースや学科が異なります。

途中で変更するのは難しいので、必ず受験段階で考えておきましょう。

⑥通学時間

高校は毎日通うものですから、通学時間が長すぎると苦痛になってしまいます。

通学ルートやかかる時間を含め、事前に検討してください。

⑦進学実績

大学進学を目指している場合、進学実績は重要です。
毎年、有名な大学に進学する人が多い学校であれば、周りと切磋琢磨し、自分も有名大学に入れる可能性が高まります。

⑧指定校推薦枠

指定校で大学に進学をすることを考えているのなら、大学の指定校推薦枠があるかを調べておきましょう。

まとめ

私立高校と公立高校の違いについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。最後に簡単に振り返ってみましょう。

公立と私立の違い

・学費の安さなら断然公立

【学習費総額】※学校外活動費含む

公立:451,000円

私立:1040,000円

→公立高校の方が断然安い!

・施設の充実度なら私立がおすすめ

公立高校は、地方自治体(都道府県・市町村など)が運営しているため、学校施設はどこも同じような水準になっています。
しかし、私立高校は独自の理念のもと運営していますから、学校によってさまざまな特色ある施設を備えています。

 

・カリキュラムの多様性

公立高校は基本的に全国どこでも同じようなカリキュラムで授業を展開しています。一方、私立のカリキュラムは学校によって様々です。

 

・大学受験対策の有無

私立高校はカリキュラムが自由ですので、学校で大学受験のための指導をしてくれるところもあります。

 

・入試問題・科目が異なる

公立高校の入試問題は英・国・数・社・理の5教科が一般的です。試験の時期は2月上旬~3月上旬に行われます。

一方、私立の入試は英・国・数の3教科が一般的です。試験の時期も12月のおわり~3月中旬と、かなり広くなっています。

 

・指定校推薦で大学に行ける

多くの私立高校は、大学に私立校推薦の枠を持っています。そのため、頑張って高校で良い成績を残せば、高校3年の12月ぐらいには指定校推薦を使って大学に受かることができるのです。

 

・校則のゆるさ

校則のゆるさという点では、公立・私立の間に違いはないでしょう。

 

公立・私立のメリット・デメリット

【公立のメリット】

・学費が安い

・さまざまな人と触れ合える

【公立のデメリット】

・特別な指導は期待できない

 

【私立のメリット】

・子どもにあったカリキュラムを受けることができる

・教師が変わらない

・イベントが充実している

【私立のデメリット】

・学費が高い

・校風に合わない可能性がある

 

学校を選ぶための8ポイント

①学力

②学費

③校風・教育方針

④雰囲気

⑤コース・学科

⑥通学時間

⑦進学実績

⑧指定校推薦枠

 

公立も私立も一長一短あり、どちらがいいとは一概にはいえません。

受験生本人の希望を聞きつつ、3年間過ごすのにぴったりの学校を探しましょう!

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